「せどりは終わった・・・。」
そう言われて久しいですよね。
確かにブックオフで100円の本を仕入れてアマゾンで数百円~千円程度で販売し、利ザヤを得るせどりはほぼ全滅したと思われます。
ご存知のとおりブックオフは古本の単品管理という制度を導入し一点一点の販売価格をアマゾンとほぼ同じレベルに合わせてしまったためいくらブックオフで古本の値段をサーチしても利ザヤの出るものを見つけるのが大変難しくなってしまったためです。
またブックオフのセールも一昔前のような50%引きや単行本500円均一が無くなってしまったのもせどりが終わったと言われる要因の一つでしょう。
そう考えると確かに以前のブックオフせどりは実に簡単でした。
バーコードリーダー持って片っ端から古本をサーチしていけば利益を出せたのですから・・・。
50%オフセールなんて朝早くからセドラーさんが行列作って並んでましたしね。
今となっては懐かしい思い出です。
現在ではせいぜい20%引きのセールです。
20%ではアマゾンの手数料を考えるとなかなか利益を出すのは難しいはずです。
アマゾンの本の手数料は販売価格の15%+消費税ですし、加えて小口出品者は1点あたり194円、大口出品者も1点あたり86円(消費税込み)を引かれてしまいますからね。
では、せどりは本当に終わったのでしょうか?
私もブックオフせどりの時代からせどりに参入していますが、稼いでいるセドラーさんはまだまだいらっしゃいます。
中には法人化して組織を作ってせどりをされているパワーセドラーさんも多いです。
結論から言えば商品に価格差が発生していればせどりは成立します。
例えば、あるA店と別のB店で同じX商品に対して
A店 X商品 @700円
B店 X商品 @1200円
と値付けされていたとしましょう。
この場合A店で700円で全部仕入れてB店と同じ値段で販売できれば@500円の利益を獲ることができます。
例えばアマゾンと楽天で同じおもちゃや文房具などの商品を調査してみてください。
値段はバラバラですよね?
アマゾンのほうが安い場合もありますし、楽天の方が安い場合もあります。
楽天の中でもお店によって値段は異なります。
出品手数料や販売手数料の違いがあるので100%とは言えませんが、基本的に同一商品に対して価格差が発生すればせどりが成立する可能性はあるのです。
現在稼いでいるセドラーさんも、この点をしっかり理解しています。
一番安いところで買い、一番高く売れそうなところで売る。
そう考えるとせどりとは実に簡単なゲームなんです。
せどりの手法はまだまだある
ブックオフでの古本せどりはあまり儲からなくなったとしても、まだまだせどりできる手法はたくさんあります。
例えば電脳せどり、家電せどり、ホビーせどり、輸入せどり、ジャンク品せどりなどです。
要するにブックオフの古本やCD、DVDにこだわってしまうと「せどりは終わりだ・・・。」になってしまいますが、そのこだわりを捨ててしまうと意外にあっさり新しいせどりのフィールドは見つかるものです。
結局、価格差を見つければせどり出来ますからね。
・電脳せどり
電脳せどりはヤフオクやアマゾン、その他のショッピングサイトで価格の安い商品を仕入れて利ザヤのとれる価格に設定しなおして販売します。
ヤフオクで仕入れ
ヤフオクで仕入れしてアマゾンで売るのが一般的かも知れませんね。
あまり人気のない商品をヤフオクで出品してしまうと最初の設定価格から入札が入らずに非常に安く仕入れることが出来るのはご存知だと思います。
1円スタートで本当に1円で落札できる場合もあります。
アマゾンで仕入れ
また、アマゾンで出品者どうしが最安値競争をして価格が落ちた商品を狙って仕入れるせどり手法は「刈り取りせどり」とも呼ばれまだまだ通用する状況で私自身もよく使います。
せどり経験者であればアマゾンの1円値下げ競争はご存知だと思いますが、なかなか売れずに1000円で売れるものを1円まで価格を下げてしまう出品者はよくいます。
その瞬間を刈り取ってしまうんですね。
ショッピングサイトで仕入れ
古本やCD、DVDならブックオフオンラインや駿河屋で仕入れる手法が多いと思います。
特に駿河屋はタイムセールをやりますのでこの時を狙います。
電脳せどりは家でも手軽にせどりできるメリットがある反面、仕入れ金額はブックオフの古本せどりよりは若干高くなります。どうしても送料分の負担があるためです。
このため資金(クレカ枠)がある程度必要になってくるのがデメリットです。
また通常はインターネット上で価格差のある商品を人間が目で探すのは困難ですので、下のようなツールを使うのが一般的です。
セドリオン
ファイナルメソッド
・家電せどり
ヨドバシなどの家電量販店で特価品を仕入れるのが家電せどりの定番です。
通常は中小型の家電品を狙い、冷蔵庫や洗濯機のようないわゆる白物家電と呼ばれる大型商品は扱いません。
レジ近くにあるワゴン品(売り切り品)、1人1点限りの客寄せ品、展示品限りの値引き品などでDVD・ブルーレイレコーダー、プリンター、ミニコンポくらいの大きさまでの中小型の家電を探していきます。
バーコードリーダーを使用し、アマゾン価格をベースにして仕入れるかどうかを決められるので若干古本せどりに似ている手法です。
メリットはライバルがそれほど多くなく自分の足で地道に店舗を回れば仕入れる商品は見つかりやすいことです。
デメリットは扱うモノが大きいので倉庫の確保(アマゾンのFBA倉庫など)を考えないといけないこと、仕入れ用の資金(クレカ枠)がある程度必要になってくることがあげられます。
アルティメット
・ホビーせどり
いわゆる趣味系の商品を狙うせどり手法です。
プラモデル、鉄道模型、ラジコン、ダーツ、フィギア(コレクタードール)、コスプレ、アイドルグッズなど対象は非常に広くなります。
ホビーせどりの場合はコレクター性が強い商品が多くプレミア価格が高騰しやすく値下がりしにくい、また、市場規模が大きく商材には困らないというメリットがあります。
デメリットとしては専門知識が必要である程度の勉強と経験が必要になること、プレミア価格で取引されている場合はメーカーの増産(再販)に備える必要があることなどがあげられます。
またブームが終わると一気に売れなくなる場合も多いですので流行りものは価格を下げてでも逃げ切りしなければならない場合があります。
仕入れ用の資金(クレカ枠)がある程度必要になってくるのも注意すべき点です。
future prediction
超ハイブリッドせどり
・輸入せどり
輸入せどりは電脳せどりにやや近いイメージです。円安が続いておりやや下火になっていますが稼いでいる人はいらっしゃいます。
タオバオや海外のアマゾン(アメリカ)、e-Bayなどで日本よりも価格の安い商品を見つけて転売する手法になります。
やや上級者向けで言葉の壁のほか、送料(輸入)コストが高い、届いてみないと品質が分からない、バッタものの可能性があるなどクリアするべき課題があります。
しかしライバルも多くないので、自分だけの商材をうまく見つければ息が長く稼げるのも特徴です。
仕入れ用の資金(クレカ枠)もそこそこ必要になってきます。
China Import Master Plan
サヤ取りせどらー最終バージョン
・ジャンク品せどり
あえて品質に問題のあるジャンク品をせどりする手法です。
ハードオフなどで安売りされているジャンク品を安く仕入れ、ヤフオクに出品するのが一般的な手法です。
比較的安価で仕入れのリスクが少なく、ジャンク品で販売するためクレームになりにくいメリットはあります。
デメリットとしては利ザヤのとれるジャンク品が必ずしも見つからないこと(そう多くはない)、プリンターなど商材が大きいので移動手段が車に限られることなどがあります。
また上級者向けですがジャンク品を自分で修理し大きな利益を出す手法もあります。
ジャンク品を復活させるエコ技術
・その他のせどり
中古カメラ(レンズ)のせどりは昔からありますが、その他も様々なせどり手法を考えているセドラーさんがいらっしゃいます。
EXPANDER TEXT
レンズ転売セミナー
アマゾン横流しビジネス食品せどり
スーパーマーケット仕入れマニュアル
革靴転売
せどり環境の変化へ対応しよう!
せどりは終わったと言っておられるセドラーの方々はおそらくブックオフの100円本せどりを中心とした活動を行われていた方々が多いのではないか?と思います。
確かにその手法は終わりました。
せどりを取り巻く環境は常に変化しています。
古本せどりが通用しなくなれば他のジャンルに挑戦していけばいいだけなのです。
ブックオフせどりが全盛だった時代ほど初心者には簡単ではなくなりましたが、環境の変化に対応して利益を出せるようにすればセドラーとしてまだまだ生き残ることは可能ですし稼ぎ続けられます。
また、こういった環境だからこそライバルは減っておりうま味のある商材が転がっている可能性もあります。
進化論の中でダーウィン博士は言いました。
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ。」
これからのセドラーも柔軟に環境変化に対応できる人たちは、生き残ることが出来るはずです。
そこには強さも、頭のよさも必要ありません。
せどりは実に奥が深いので目の前の事にとらわれすぎることなく研究してみてください。
やる気と運転資金さえあれば意外に何とかなるものです。
変化に対応していつまでも稼げるセドラーを目指して頑張りましょう!